【はじめに】 －山梨の自由研究、約１２年分をまとめました はじめまして。山梨自由研究家の前田友和です。 小中高校生の皆さんがこの本を手に取ってくださっていたら、本当に嬉しいです。 わたしは、普段いろいろな仕事をしています。ジュエリーの会社でチラシとかホームページを作る仕事をしたり、小中高校生の家庭教師をしたり、友人知人のためにデザインのお手伝いをしたり、「ほんもの寺子屋」という小中学生向けの小さな学び場（一般的には「フリースクール」と呼ばれますが、日本らしさを大切に、あえて「寺子屋」を名乗っています）の共同代表として、子どもたちと一緒に勉強をしています。 どの仕事も「お金」で選んだ仕事ではなく、「好き」でやっているのですが、どちらかというと、世の中をちょっとでも良くするために「やるべきだから」という氣持ちが少し強いかな、と思って続けています。 充実した日々を過ごさせていただきながら、仕事とは別に、ある時期から山梨のことを自由研究し始めました。 わたしは山梨生まれ、山梨育ちなのですが、あることがきっかけで「ああ、自分は山梨のことを全然知 らない」と氣付きました。 「ちょっとずつでもいいから、山梨のことを毎日自分で調べてみよう」という氣持ちで、２０１３年からフェイスブックで「山梨トリビア」という投稿を１日１回やってみるというチャレンジを始めました。 振り返ると少しビックリしますが、なんとか毎日欠かさず続けて「本の出版」というひと区切りを迎えることができました。 今、フェイスブックの投稿は４０００回を超えていますが、毎日顔を洗ったり、歯を磨いたりという作業と同じくらい自然に、あまり肩肘張らずに淡々と続けています。 この本は、そんなわたしの約１２年分の自由研究の発表みたいな氣持ちで作りました。 小中高校生の皆さんに親しみが持てるように、 ・教科ごとに山梨のトリビアをカテゴリーで分ける ・教科書に寄せて、横書きで（個人的には縦書きが好きなのですが…） ・小学生でも読めるように、ルビを振る というルールで本を作りました。 ちなみにわたしは、子どもの頃から絵を描くのが好きだったのですが、 この本のイラストはわたしがパソコンとかiPad を使って描きました。 子どもの頃に得意だったことが、こうしていつか役に立つことがある のですから、皆さんも今の「得意」や「好き」を大切にしてください。 この本は、好きなところから読んでください。興味ないところは飛ばして OK。 でも、いつかまた読んでくれたら嬉しいです。 皆さんが「おもしろい！」と思って読み進めてくださったら、それは皆さんにとっての「学びのタネ」かもしれません。 氣になることがあればぜひご自身で興味を持って調べてみてください。 ※この本では「気」の字を「氣」と書いています。もともと日本は「氣」と 書いていました。それにならって、なるべくこの漢字を使うようにして います。これはわたしの好みのようなものでもありますが… ー B6版 / 151ページ